ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂は、イタリア統一の立役者、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の功績を記念して作られたらしい。
1885年に工事が始められ、完成したのはのは1911年だという。イタリアの歴史的建築物としては、新しいほうだ。その建物の豪華さや大きさは、遠くから見ても目立つ。実際、記念堂の入り口付近を歩いたが、近くで見ても、正面にある彫刻の大きさや迫力に、けっこうびっくりした。日本の建物にはあまり見られないスケールの大きさであった。
「地球の歩き方」に書いてあったのだが、ローマで最も趣があり歴史的にも重要な区域に建てられたこのモニュメントは、どうにも遺跡や古い建物の持つ雰囲気に溶け込まず、ローマっ子には「インク壺」「ウエディングケーキ」「入れ歯」などと陰口をたたかれたのだという。日本の東京みたいにあまり建築物が美しくないところに住んでいる私にとっては、それほどひどいという印象は受けなかった。いや、むしろ豪華でかっこいい建物だと思ったくらいだ。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂の前にはヴェネツィア広場という広場が広がっていて、その横にはヴェネツィア宮殿という博物館がある。この辺はローマ旧市街のほぼ中心に位置しているらしく、交通量もかなり多い。沢山の観光客や地元の人も溢れていてかなり賑やかな地域だ。
あまりにも騒々しいので、足早に通り抜けようとしたら、雰囲気が一般の人と微妙に違う女の人たちの集団が私たちの近くに寄ってきた。お腹の大きい女の人や小さな子を抱っこした人もいる。自分の手元を隠すように大きな白い紙をもっている。スペインのマドリッドで周りを囲まれてすられそうになった経験のある私には、一瞬にしてその人たちがジプシーであると思った(違ってたらすみません)。
私は、その人たちと絶対目を合わせず走るようにしてその前を過ぎていった。しかし、そんなことを知らない彼はのんきに写真を撮っている(右の写真はそのときのもの)。
案の定、その女の人たちに囲まれ、何だかよくわからない英語でべらべら話し掛けられている。私は慌てて彼を呼びよせて早足でその場を去ろうとしたが、その女の人たちもドンドンついてくる。道路を渡るところで振り切ることができたが、あとで彼に話を聞いたら、手元を紙で隠しながら確かにポケットのあたりを何度か触られていたという。幸い彼は何もすられずに済んだが、これはあっという間の出来事である。海外旅行に慣れていない日本人の中高年のおじ様やおば様たちだったら、気がつかない間にすられる可能性もある。観光客や人が多いところでは十分注意しないといけない。
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