さて、無事に二人でフィレンツェの観光を続けようということになり、次はどこへ行くかを考えた。たった半日くらいだが、これまでフィレンツェの街を歩いてみて、フィレンツェはこじんまりとした小さな田舎町であることがわかってきた。それでも、沢山の美術館や博物館、歴史的建造物など見るものは数多くある。でももう午後も半ばになっているので、美術館などに入ってもゆっくり見られない可能性もある。そういえばフィレンツェといえば、茶色の屋根のきれいな街並みの写真をよく見るではないか。だけど街中を歩いているとその街並みは見えてこない。ぜひ上の方からフィレンツェの街並みを見てみたい、そうだ高いところに行ってみようということになった。
『地球の歩き方』情報によると、ピッティ宮の近くのベルヴェデーレ要塞があるという。
ここから眺めるフィレンツェの街並みは大変素晴らしいということなので、二人仲良くそのベルヴェデーレ要塞というところを目指してみることにした。
歩き出してわかったのだが、フィレンツェの街並みを眺められるというだけあって、その道はずっと坂道であった。しかもそこはあまりメジャーな観光地ではないのか、その道を歩いている人はほとんどいなかった。でもそんな田舎の裏通りといった道だったが、そんな道でもイタリア人のセンスの良さをあらわすような美しさがあふれていた。
けっこう急な坂道だったので、途中で「まだなの〜」なんてごねながらひたすら坂道を登っていく。やっと着いた時は、汗びっしょりで喉もからから。
ところがそこに、外国ではほとんどみられないジュースの自動販売機があるではないか!そこで冷たい缶ジュースを飲んで喉の渇きをうるおしたのであった。ふぅ〜、生き返る。
要塞のあたりは、本当に田舎といった感じで静かなところであり、観光客もほとんどいなかった。要塞に入り、建物を登って上に出ると果たしてフィレンツェの街並みが私たちの目の前に広がっているのであった。
それはまさに写真でみるフィレンツェの街並みそのもので、オレンジの屋根の街並みが、そして真ん中にはあの花のドゥオーモが、フィレンツェの美しさを際立たせているのであった。汗をかきかき苦労して登っていった私たちは、もう大感動である。さっきのケンカはなかったかのように二人ではしゃいでしまった。しかもこんなに素晴らしいところなのに、観光客は数えるほどしかいないのである。山の上のちょっと外れたところにあるので、とても静か。
その上後ろの方を振り返ってみると、映画『トスカーナの休日』に出てくるような美しい田舎の風景が広がっている。
なんて美しいところなんだろう。苦労し登ってきた甲斐があったと涙を流す私であった(ちょっと大げさ)。
周りには緑が広がっているため、空気もおいしい気がする。風も気持ちよく静かなので、しばらくここで寝っころがって一休みをした。美しい空気の中で青空を眺めていると、自分は人生を満喫しているなーって実感してくる。それにこのような静かできれいな緑の中で横になって青空を眺めていると、なぜか子供のころを思い出すのであった。
こうして寝転んでいる間に地図を見て、次はどこに行くかを決めた。地図を見ると、ここからミケランジェロ広場というところまでベルヴェデーレ通りという一本道になっている。しかも『地球の歩き方』情報によると、この通りはオリーブの木が繁り、のどかでいいらしい。それにミケランジェロ広場もまた景色が素晴らしいとのこと。よし、次はここを目指すぞ、と再び歩き始めるのであった。
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