ベルヴェデーレ通りは、実際本当にのどかであった。車一台が通れるほどの細い田舎道といった感じ。周りは、トスカーナの田舎が広がっている。のどかすぎて本当にこの道でいいのか心配になるくらいであった。ここからミケランジェロ広場までは距離にして1q弱であろうか、その間時々車やバイクは通ったものの、私たちのように歩いている人をあまりいなかった。
要塞を出発すると最初は結構急なくだりの道が続く。

下りきると今度はミケランジェロ広場に向かって再度山を登っていくというかっこうになっている。「また登りかよ〜」と思いながら登っていく。そのうち、本当に坂道がきつくなり、汗もとまらず、ほとんど半泣き状態。ここまで来ると引き返すわけにも行かず、どうにかこうにか重い足を引きずってミケランジェロ広場まで登っていった。
そして、ミケランジェロ広場にまたもやへとへとになってたどり着く。

そこはベルヴェデーレ要塞にくらべると有名な観光地らしく、大きな駐車場を持った広場になっており、人も多くみやげ物屋まで出ている。多分、普通の観光客はここまで車やバスを使ってくるのであろう。道理で歩いている人はほとんどいないはずだ。と汗を拭きながら納得した私であった。そして、ここにもやはりダヴィデ像が建っており、私たちの到着を迎えてくれたのであった。
脱水と疲れで死にそうになりながら後ろを振り向くと、そこには息を呑むような美しいフィレンツェの町並みが広がっていたのだ!!ここからのフィレンツェの町並みは、ベルヴェデーレ要塞以上の美しさである。その景色を見て、一気に疲れと愚痴が吹っ飛んだ。なんて美しい街なんだろう、と心の底から感動したのである。アルノ川とそこにかかるヴェッキオ橋も見える。それもまた美しい。フィレンツェは盆地らしく、周りを山で囲まれている。町並みは全く違うが、何となく私の故郷の埼玉県秩父市に似た景色である。こんなことを言うと、フィレンツェと埼玉県の田舎町を一緒にするな、と怒られそうだが、私はそう感じた。
ここにはきれいなオープンカフェもあり、こんな美しい景色を見ながらゆっくりお茶をするのは格別だろうと思い、オープンカフェの一番景色が美しいと思われる席に座った。そこでミックスフルーツジュースを頼んだ。

一杯8ユーロと東京でも高いと感じる値段だったが、その時の私たちはそんなことはもうどうでも良くなってしまった。そこで、二人でフィレンツェの街に乾杯、としゃれこみ、これまでの地獄のような山登りの疲れを癒したのであった。そしてまた、このフルーツジュースがなんともおいしく、8ユーロ出した甲斐があったもんだという味であった。
しばらくそこでフィレンツェの町並みを堪能したあと、ここからさらに少し登ったところにあるサン・ミニアート・アル・モンテ教会とサン・サルヴァトーレ教会という、2つの教会を目指すことにした。サン・ミニアート・アル・モンテ教会は白くて美しい小さな教会。

サン・サルヴァトーレ教会も小さいが美しく、庭の壁一面に咲いている花もきれいだった。
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