ピッティ宮のボーボリ庭園は入場料6ユーロ。宮殿に入り、建物を通り抜けるとそれはそれは広い庭園がそこには広がっている。しかし、フィレンツェは山に囲まれているせいか、庭園自体が丘の斜面のようなところに造られているため、今日もやはり真夏の太陽が照る中、坂道をえっちらおっちら登る羽目になってしまうのであった。
庭園自体は、いかにもヨーロッパの庭園といった整然とした美しいものであった。しかし、なんと言っても暑い。運動不足でかつ暑がりの私は、今日も汗をふきふき泣き言をいいながら登るのであった。思えばイタリアに来てから、毎日毎日このようなことを繰り返している。こんなに歩くなら、もっと涼しい季節に来れば良かった・・・。
一番上までたどり着くと、そこには小さな建物があり、その上の屋上みたいなところにはバラ園があった。色々な種類のバラが咲いており、それも美しかったが、やはりその後ろ側に広がっているトスカーナらしい田舎の景色が、ほっとするような美しさなのであった。
当たり前かもしれないが、日本の田舎とはまたちょっと違う景色である。植物が違うのか、日本の緑にくらべ、なんとなくやわらかい感じの緑である。そして、その緑の中に点在する建物(民家?)も自然に調和するような白い壁に茶色やオレンジの屋根、といったもの。どこで写真をとっても絵になる風景であった。
トスカーナらしい景色を満喫したあと、帰るためにまた宮殿のほうまで下っていった。そして、宮殿建物の左側のほうに、“小人の噴水”というものがある。これは、コジモ一世に仕えた道化師をモデルにしたものであるという。みなさん、“小人の噴水”と言ったら、きっとディズニーの世界の小人たちのように、かわいらしいものを想像するだろう。しかし、実際に見てみると、それはどこからどうみても小人には見えない、お腹のでっぷりしたおっさんの像なのである。道化師をモデルにしたというだけあって、道化師らしいポーズまでとっている。
はっきり言ってかわいくない。なぜこれを“小人”と呼んだのだろう?いまいちわからない。
そしてその先には、“人造鍾乳洞”という、ちょっとした建物があった。内部には入れないが、外から中をのぞくことはできる。薄暗い中をのぞくと、なるほど鍾乳洞らしく鍾乳石のような壁がある。しかし、よく見るとその壁の中に羊や人の顔が見えるような気がしたのだ!私は霊が見えるようになってしまったのかと驚いたが、どうやらそうではないらしい。鍾乳石で人や羊などが作られているのだ。
しかし、鍾乳石で造ってあるので、それらは美しいというよりも、ケロイド状になった羊や人間に見え、なんとも不気味なものにみえるのであった。イタリアには美しいものが多いが、ちょっと変わったものもあるもんだ、と感心しながら宮殿を出た。
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