懐があったかくなったところで、昼食をとるために、昨日のお気に入りのレストランに向かうことにした。何を食べようかウキウキしながら行ったら、なんとこのレストランも月曜日が定休日のため開いていなかった。ガックシ。イタリアは月曜日休みの店が多いらしい。
このショックはかなり大きかった。ウッフィツィ美術館が閉まっていたことよりもショックであった。ということは、私はやはり花より団子か・・・。何しろ、おいしいものを食べたい、という欲求が人一倍強い私である。食べようと思っていた味が食べられないのは痛かったのだ。
仕方なく、『地球の歩き方』をひっくり返し、他に地元のレストランといった感じで、おいしいトスカーナ料理を食べさせてくれるお店を探した。そしたら良さそうなレストランがあるではないか!“ラ・カーザリンガ”というレストランだ。本によると、「これぞイタリア版おふくろの味。庶民に人気の店。その名もカーザリンガ(主婦)の通り、フィレンツェ版マンマの味が楽しめる。」と書いてあるのだ。もうこれは行くしかない。しかも、私たちがいるところからけっこう近い。善は急げで二人の足は速まった。
お店に着いてみると、入り口は小さく、すぐに人でいっぱいになりそうなお店だ。案内され入ってみると、外から見ただけではわからなかったが、奥行きのあるかなり広いお店だった。しかも奥の方はいかにも地元の人といった感じの人から、各国の旅行者まで沢山の人で席が埋まっていたのであった。
席に座りメニューを見たら、困ったことに全てイタリア語。ただ、地元の人にも人気があるだけあり、値段はかなり安い。どれを頼んでいいのかわからないので、ガイドブックにのっている代表的な料理名と照らし合わせるが、多くはよくわからないものばかりであった。
よくよく見ると、メニューは“前菜”や“メイン料理”などと分けられているようだ。私たちは前菜の中から、鳥のレバーのカナッペとシーフードの前菜というものを見つけ出し、それらを頼んだ。その他に、ジェノベーゼのようなバジルのパスタ、そしてメイン料理として、牛の胃袋をトマトで煮込んだトリッパという料理と、ここでもまたTボーンステーキを頼んだ。
もちろんワインもデキャンタで、食後にコーヒーも頼んだが全部含めて39ユーロと今までにない安さであった。さすが庶民の味!
料理の味はというと、昨日のお気に入りのレストランに比べ、どの料理もちょっと大味といった感じ。だが、それでも十分においしかった。鳥のレバーはちょっとくせがあり、沢山は食べられないような感じだが、お酒のおつまみには合うだろう。シーフードの前菜は、アンチョビと白身魚のカルパッチョをパンと合わせて食べるものだった。かなりしょっぱいが、やはり前菜としてはとても良いだろう。お酒がすすむといった感じだ。もともとアンチョビは大好きなので、この前菜はけっこう気に入った。
トリッパは、イタリア版もつ煮といったら言いのだろうか。イタリアでも胃袋なんて食べるんだ、と新たな発見をした気分であった。まあまあおいしいけど、それほど沢山はいらないといった感じだ。
しかし、それにしてもこのお店は安いのに、どれも量がかなり多い。前菜一つとっても、前菜とは思えないほど沢山出てくるのだ。Tボーンステーキも小さいものを頼んだはずだが、それでも日本人の私たちには十分大きかった。どうやら私たちは、頼みすぎてしまったらしい。お腹がはちきれるかと思った。イタリアでは料理を頼むとき、十分注意しないといけない。
次から次へと山盛りで出てくる料理を片付けているうちに、けっこう時間が過ぎていってしまった。それでも15時53分発の電車には、まだ少し時間があった。食事をゆっくりとった後、帰りがてらシニョリーア広場近くにある“ダンテの家”に行ってみることにした。
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