駅に着いた時、ちょっと早かったのか、掲示板にはまだ私たちの乗る電車の表示はされていなかった。暇だったので、駅の売店で本やCDを見て回る。クロスワードパズルのようなゲームが沢山載っている小さい冊子を見つけた。1ユーロだし、イタリア語のクロスワードパズルなんて持っていないので思わず買ってしまった。売店のおじさんが、「イタリア語だけどいいの?」と親切にも聞いてきてくれた。私が「勉強するから」と言うと、笑って納得してくれた。ちなみに、今でもそのパズルは一つも埋まることなく、私の部屋の片隅にある。
そのうち、電車の発車直前になっても、まだ掲示板に私たちの電車の案内が出ないことに気づいた。これはおかしい、と焦り出す。その辺にいた駅のおじさんに電車のチケットを見せて、この電車はどこから発車するのか聞いてみた。すると、おじさんは電子手帳のような小さいコンピュータを取り出し、私たちの電車の情報を入力しだした。そして、すぐにこの電車は15分遅れているんだよ、と教えてくれた。意外なハイテクグッズに感動するとともに、ホッと一安心の私たちであった。
その後私たちは、掲示板の前で、私たちの電車の案内が出るのをじっと待った。そして、表示されるとすぐに、プラットフォームを確認し、電車に無事乗り込むことができた。
電車は、来るときと同様、やはりミラノから来た電車なのか、すでに沢山の人が乗っていた。私たちの席のところには、すでに初老のおばさんと中年のおじさんが座っていた。2人もイタリア人らしく、それぞれどこかから帰ってきたといった感じだ。私たちが軽く挨拶すると、2人とも優しく笑いかけてきてくれた。
私が中年のおじさんの横に座ると、おじさんはローマに着く間中、私に話し掛けたそうにちらちらこちらを見ている。私も話がしたかったが、お互い中々タイミングをつかめず、結局何も話をせずに終わってしまった。残念。私も一人旅であったら確実に話をしていただろう。次からは、恥ずかしがらずにこういう出会いを大切にしたいと思った。(ちなみに旦那は電車に乗るなりすぐ寝てしまい、到着まで熟睡していたのであった・・・)
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