ヴァチカン美術館に入ってみると、どっちに行っていいのか全く見当がつかないくらい、美術館が広いことに気がついた。あまりにも広く、複雑な造りなのでどこから周るのがいいのがさっぱりわからないのだ。それもそのはず、20もの博物館、美術館、絵画館、図書館で占められているというのだ。
これは困ったと本気で思い、そこで思いついたのが有料のオーディオガイドだ。各国語で美術品の説明をしてくれるCDのガイドだ。もちろん日本語もある。1台6ユーロで、彼と私、一台ずつ借りた。この“一台ずつ”がミソであり、けちって1台を2人で借りると自分のペースで聞けないので、お金はかかっても絶対に一人一台借りたほうがよいと思われる。
このオーディオガイドは、各部屋や美術品の近くに案内番号が書かれており、その番号を押して、playボタンを押すとその説明が流れる、というもの。これはかなり優れもので、美術館のどこの部屋に行ってももう大丈夫。自分が知らない美術品の知識や歴史的背景などを説明してくれ、美術品をおおいに楽しむことができた。絶対に借りたほうがいいだろう。
私たちは、まず“ピーニャの中庭”という広い中庭に出た。真ん中に巨大なモニュメントがあり、緑の芝生が美しい。
そこから“ピオ・クレメンティーノ美術館”というところに入っていった。古代彫刻が並ぶ美術館らしい。ここの八角形の中庭というところがあり、ここにあの有名な“ラオコーン像”があった。
みな教科書などで一度はみたことがあるだろう、あの大蛇にからまれて苦しんだ表情をしている親子の像だ。これはギリシア神話を題材にしたもので、「ギリシア人が差し出した“女神アテナへの供え物”の木馬に、トロイアの司祭であったラオコーンが槍で一撃したため、怒ったアテナが蛇を送ってラオコーンと二人の息子を殺した」というエピソードに基づいている、という(by.地球の歩き方)。
何ともすごい題材で、実際見てもインパクトのある彫刻だった。その他にも素晴らしい彫刻がこれでもか、というくらい並ぶ美術館。
いやはや、ここだけみても、ヴァチカン美術館のすごさを思い知った。
そういえば私が高校生の頃、上野の美術館で“ヴァチカン美術展”なるものをやっていたことがあった。そのころから美術館が好きだった私は、友達とその美術館に行き、“いやー、すごいものがあるもんだ”、と感心したが、本家本元のヴァチカン美術館に来て思った。あの時日本に来ていた美術品なんて、ほんの極々一部だったのだということを。ここには古代彫刻だけで、腐るほどあるのだから。見学者が入れない部屋もあり、そこの中にも山のように彫刻が置いてあるのが見えた。日本に一部を貸し出ししても、いくらでも代わりはある、といった感じだ。
それと余計なことだが、この美術館の壁にある装飾もけっこう面白かった。悪魔除けなのかかなり変わった顔の彫刻が壁についていて、それもけっこう印象に残ったのであった。
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